シトロエンGS

↑2014年10月11日撮影(凱旋門よりルーブル美術館方面)

シトロエンGS
1970年代にシトロエン社がハイエンドモデルのDSと普及モデルの2CVの間を埋めるべく送り出した傑作のひとつ。
小型ボディにハイドロニューマティックサスペンション+空冷フラット4エンジンをインストールした独特な乗り味のクルマ。
しかし一般には故障の多さから敬遠され、少なくなりつつある不遇なクルマ。

技術者はどんな意図でこのクルマを設計したのか・・・?

エンジン、サスペンション、ボディからねじ一本に至るまで考えられていないものはないはず。
このブログは個人のユーザーである管理人の修理の記録とそれらの過程で見えてきた技術者の意図を考察するブログです。

2014/02/08

51年排ガス規制対策 Japanese Muskie Act


日産の技術供与でクリアした51年規制対策のシステムは大まかに以下2つ。
当時のオーソドックスなものです。

Ⅰ.排気ガス浄化
   A) A.I.R (一般的にエアポンプと言われる二次空気噴射装置)
   B) 触媒装置
   C) E.G.R (排ガス再循環装置)

Ⅱ.有害ガス発生抑制
   D) キャニスター
   E) ブローバイガス再循環
   F) キャブレターのダッシュポット
   G) 吸気予熱装置(広義としてとらえれば)

51年規制対策システムはパワーダウン以外に弊害も多く、実際には車検時以外はキャンセルされていた事も多かった事と思います。消耗品であるEGRバルブはじめ部品の供給も無いことから現在ではこのシステムが生きているGSは無いのではないでしょうか。

これらの装備が加わった77年に再販される以前のGSは48年規制の対象と思われます。
ユーザの手に渡ったものもディーラーで呼び戻し、点火時期をメーカー設定のBTDC10度からBTDC6度に遅角し、デスビに封印と例の適合済ステッカーが貼られて暫定的な対策となったようです。

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