シトロエンGS

↑2014年10月11日撮影(凱旋門よりルーブル美術館方面)

シトロエンGS
1970年代にシトロエン社がハイエンドモデルのDSと普及モデルの2CVの間を埋めるべく送り出した傑作のひとつ。
小型ボディにハイドロニューマティックサスペンション+空冷フラット4エンジンをインストールした独特な乗り味のクルマ。
しかし一般には故障の多さから敬遠され、少なくなりつつある不遇なクルマ。

技術者はどんな意図でこのクルマを設計したのか・・・?

エンジン、サスペンション、ボディからねじ一本に至るまで考えられていないものはないはず。
このブログは個人のユーザーである管理人の修理の記録とそれらの過程で見えてきた技術者の意図を考察するブログです。

2014/03/23

ガス蒸気収集タンク Fuel expansion tank


ガソリン臭の原因をさぐるべく燃料のラインを確認しました。燃料タンクかからキャブレターのホースは新しく問題なし。
調べてみるとエキスパンションタンクの劣化とホースの亀裂を発見しました。

これは燃料タンク内で発生した気化ガソリンを冷やすことで液体にし燃料タンクに戻す機構。
戻しきれないガスはキャニスターに通し(T字のジョイントから水平方向のライン)一旦吸着させ、最終的には混合気に混ぜ燃焼させます。

チープな樹脂で成形されたエキスパンションタンクの合わせ部分をエポキシ接着剤で埋め、ホースを交換。かなりの臭気軽減となりました。

エキスパンションタンクは右リアのテールランプユニットを外すとアクセスできます。
キャニスターも私のGSの年代では右フロントフェンダーではなく、同じ場所にあります。キャニスターからエアクリーナーにはルーフ内にホースが通じており目視できないのですが、確実に劣化が進んでいる部分と思われ今後の課題のひとつです。

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