結局のところキャブレターとはほとんど調整できる幅をもたない。
それでもセッティングを変更しようと思えばジェット数々の番手を変更しなければなりません。
バラして思うのは、改めて精密で優秀な機械ということ。
針の先ほどのラインで燃料、空気、バキュームをコントロールし、複数のリンクでバタフライを連携させる。
クルマ指定の各ジェットが収まっていれば、あとはキャブレターが全てやってくれることになっています。
つまりキャブが不調とは各部の取付不良かラインの詰まりしかありえず、ほとんどが人為的なものでないか。
調整できるポイントは油面、ミクスチャー、アイドルの3つしかありません。
もしセッティングを大きく変更する必要があればエンジンの方に問題があるはず。
それですら経験の乏しい私はミクスチャーのセッティングを出すのに数日も掛かっています。
ただ、構造が分かるとスロットルの開け方次第で加速ポンプ働きなどが走行中も分かります。
2バレルのセカンダリー側が開く時の体感的なトルクの盛り上がりと吸気音は非力なGSにとってのハイライト。
アクセルが少し重くなりはじめるポイントがそこです。