シトロエンGS

↑2014年10月11日撮影(凱旋門よりルーブル美術館方面)

シトロエンGS
1970年代にシトロエン社がハイエンドモデルのDSと普及モデルの2CVの間を埋めるべく送り出した傑作のひとつ。
小型ボディにハイドロニューマティックサスペンション+空冷フラット4エンジンをインストールした独特な乗り味のクルマ。
しかし一般には故障の多さから敬遠され、少なくなりつつある不遇なクルマ。

技術者はどんな意図でこのクルマを設計したのか・・・?

エンジン、サスペンション、ボディからねじ一本に至るまで考えられていないものはないはず。
このブログは個人のユーザーである管理人の修理の記録とそれらの過程で見えてきた技術者の意図を考察するブログです。

2014/06/15

Weber 30DGS


結局のところキャブレターとはほとんど調整できる幅をもたない。
それでもセッティングを変更しようと思えばジェット数々の番手を変更しなければなりません。

バラして思うのは、改めて精密で優秀な機械ということ。
針の先ほどのラインで燃料、空気、バキュームをコントロールし、複数のリンクでバタフライを連携させる。
クルマ指定の各ジェットが収まっていれば、あとはキャブレターが全てやってくれることになっています。

つまりキャブが不調とは各部の取付不良かラインの詰まりしかありえず、ほとんどが人為的なものでないか。
調整できるポイントは油面、ミクスチャー、アイドルの3つしかありません。
もしセッティングを大きく変更する必要があればエンジンの方に問題があるはず。

それですら経験の乏しい私はミクスチャーのセッティングを出すのに数日も掛かっています。
ただ、構造が分かるとスロットルの開け方次第で加速ポンプ働きなどが走行中も分かります。
2バレルのセカンダリー側が開く時の体感的なトルクの盛り上がりと吸気音は非力なGSにとってのハイライト。
アクセルが少し重くなりはじめるポイントがそこです。

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