シトロエンGS

↑2014年10月11日撮影(凱旋門よりルーブル美術館方面)

シトロエンGS
1970年代にシトロエン社がハイエンドモデルのDSと普及モデルの2CVの間を埋めるべく送り出した傑作のひとつ。
小型ボディにハイドロニューマティックサスペンション+空冷フラット4エンジンをインストールした独特な乗り味のクルマ。
しかし一般には故障の多さから敬遠され、少なくなりつつある不遇なクルマ。

技術者はどんな意図でこのクルマを設計したのか・・・?

エンジン、サスペンション、ボディからねじ一本に至るまで考えられていないものはないはず。
このブログは個人のユーザーである管理人の修理の記録とそれらの過程で見えてきた技術者の意図を考察するブログです。

2015/04/18

フロントシートのリペア


フロントシートのリペアについて。
多分に漏れずヘタっていたシートをずいぶん前に修理した。
まずはシートを車から降ろします。
ヘッドレストを外したら、背面ポケットのサイド裏側にあるねじを外し、多くのクリップと格闘しながらシート生地を脱がしていく。
糊でシート形成のウレタンにくっついているところもありますが気にせず。
生地の座面と背面は別のようですが実は一体型。間から背中側の座面下通して折り込み麻糸で結んであります。

脱がすと大量の謎の赤い粉がびっしり落ちるのでクリーニング。
生地は裏側に布が当ててあるので、本来はクッション材がその間にサンドされていたと思いますが、それが崩れたのが赤い粉であり、凹凸がなくペッタンコになったシートの原因。
生地の丸洗いののち、座面、背面の凹凸の再現のため、同じサイズに切ったスポンジを表生地と裏当ての布の間に根気よく詰めていきます。

簡単に書いてますが、生地の脱着から赤い粉のクリーニングとスポンジを詰める作業が相当大変で一脚10時間から15時間の作業時間がかかった記憶があります。
色褪せと思っていた生地も起毛が潰れてそう見えたもので丸洗いによって復活。
シートが擦り切れかかっている状態でなければ、丸洗いだけでもやってみる価値はあります。
(赤い粉を念入りに落としてから洗濯機に入れないと家庭問題になるので注意)

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