シトロエンGS

↑2014年10月11日撮影(凱旋門よりルーブル美術館方面)

シトロエンGS
1970年代にシトロエン社がハイエンドモデルのDSと普及モデルの2CVの間を埋めるべく送り出した傑作のひとつ。
小型ボディにハイドロニューマティックサスペンション+空冷フラット4エンジンをインストールした独特な乗り味のクルマ。
しかし一般には故障の多さから敬遠され、少なくなりつつある不遇なクルマ。

技術者はどんな意図でこのクルマを設計したのか・・・?

エンジン、サスペンション、ボディからねじ一本に至るまで考えられていないものはないはず。
このブログは個人のユーザーである管理人の修理の記録とそれらの過程で見えてきた技術者の意図を考察するブログです。

2017/07/27

フューエルポンプの交換

とりあえず不良個所が車体下の燃料ホースかポンプに絞られたところで、そういえばポンプのスペアを持っていたことを思い出した。
今年に入って、ebay上で比較的安く出ていたのでスペインの出品者から購入しておいたもの。(画像は新旧のフューエルポンプ)
ガソリンを直接キャブレターに入れてとりあえずエンジンをかけて下に潜る手段もあったが、折角なので先にポンプから新品に交換した。ダメならいよいよどっかでホースが切れていることになる。

ポンプをフィッティングしてみると燃料の出入り口の角度が合わず焦る。空冷シュラウドとの干渉を避け180°取り付け方向を変えると、プレヒート管の熱を直に受けてしまって危険。
試行錯誤してると、画像に見えてる上部の入出力があるポンプ部分は6つねじをはずして自由な位置で固定可能な事がわかった。これにより元の位置関係で干渉することなく納めることができた。
交換後は無事にポンプが作動し、小窓からガソリンの流れも見える。もちろんエンジンも始動。

作業としては、体が入らないタンク下のフィルターをiphoneでチェックし、エアクリーナー、ヒーターダクトを外し、キャブレターを開けたついでに清掃を行ったり、途中ポンプのフィッティングに手間取ってたので2時間ぐらいかかったかもしれない。万が一、予備のポンプを持ってなかったり、携行はしていたものの走行中にポンプが故障していたら、もっと大変だったと思う。たまたまポンプを購入した直後、かつ自宅駐車中のトラブルだったので運がよかった。

それより改めてプラグハイテンションコードとフューエルホースの取り回しが近いのと、プレヒート管からの熱をぐるりと受けるポンプの位置が怖いんですが。当時の技術者に問い詰めてみたい。

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