シトロエンGS

↑2014年10月11日撮影(凱旋門よりルーブル美術館方面)

シトロエンGS
1970年代にシトロエン社がハイエンドモデルのDSと普及モデルの2CVの間を埋めるべく送り出した傑作のひとつ。
小型ボディにハイドロニューマティックサスペンション+空冷フラット4エンジンをインストールした独特な乗り味のクルマ。
しかし一般には故障の多さから敬遠され、少なくなりつつある不遇なクルマ。

技術者はどんな意図でこのクルマを設計したのか・・・?

エンジン、サスペンション、ボディからねじ一本に至るまで考えられていないものはないはず。
このブログは個人のユーザーである管理人の修理の記録とそれらの過程で見えてきた技術者の意図を考察するブログです。

2015/07/05

左フロントブレーキの引きずり?


ホイールの干渉を特定するためリフトアップした状態でエンジンを掛けギアを入れると、左側のタイアの回転が鈍い。デフがあるので右側ばかり回転が上がっていきます。
抵抗はなんなのか。それこそデフなのか、ハブなのか。ドライブシャフトは左右入れ替えて点検済なので除外できると思います。
デフは70年代のカーグラフィックの長期テストでトラブルがでてましたが。

まあ基本的なところでブレーキの引きずりをみるため、ブレーキパッドを広げてみました。
対抗ピストンなのでプライヤーを使いテコの要領で押しやるだけ。
XMなんかだとキャリパー外してねじ込む必要があるので非常に面倒な作業になるわけですが、GSはボンネットを開けるだけでアクセスできます。右側だったらこれに空調ダクトを外す作業が加わります。

この状態ではむしろ右側の方が抵抗があってタイアの回転が鈍いので、若干のブレーキ引きずりがあるのでしょう。ただピストンはスムーズに押し戻せたのでそれほど悪性ではないはずですが、将来的にクラッチ交換などと一緒に作業してしまいたいポイントです。

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