シトロエンGS

↑2014年10月11日撮影(凱旋門よりルーブル美術館方面)

シトロエンGS
1970年代にシトロエン社がハイエンドモデルのDSと普及モデルの2CVの間を埋めるべく送り出した傑作のひとつ。
小型ボディにハイドロニューマティックサスペンション+空冷フラット4エンジンをインストールした独特な乗り味のクルマ。
しかし一般には故障の多さから敬遠され、少なくなりつつある不遇なクルマ。

技術者はどんな意図でこのクルマを設計したのか・・・?

エンジン、サスペンション、ボディからねじ一本に至るまで考えられていないものはないはず。
このブログは個人のユーザーである管理人の修理の記録とそれらの過程で見えてきた技術者の意図を考察するブログです。

2015/03/21

リアハイトコレクター Rear height corrector


リアのハイトコントロールがフロントに比較し遅れ気味なのでリアハイトコレクターをオーバーホールするつもりで取り外しました。
結果からすると無理にオーバーホールが必要な状態ではなかったし、ダストカバー内部のダイヤフラムを固定しているリングが外れず(叩くとフランジ部分を曲げてしまいLHMがリークしてしまう恐れがあったので)諦めた。

しばらく交換された形跡もなく、おそらくオリジナルを疑っているのですが、ダストカバーを外した状態でもLHMの滲みすらないので良品と判断できます。ほとんど外気に露出しない場所だからか、だとすると後年のモデルより寿命が相当長く感じます。
分解しないので高圧配管に通じる穴からフラッシング用に新しいLHMを流し何度も中のシャフトに繋がっているヘソ部分を押したり、引っ張りしてリークバック(画像のゴムホース)からヘドロ状のLHMが出てこなくなるまで繰り返す。

知恵の輪のように元の位置に戻し、狭い隙間から高圧配管を奥まで差し込むのが結構大変ですが、バルブの動きの渋さは改善され始動時の車高の上りもフロントよりリアの方が先に上がるようになりました。
注意点は取り外しの際に高圧配管のスリーブナットを傷めないように、しっかりフレアナットレンチを使うことと、ブラケットとの取り回しに余裕がないので配管や燃料ホース系を同じく傷めないこと、高圧配管のシールを新しくすることですが、油圧系は全般として私のような一般人が行う作業でないことは確かです。

0 件のコメント:

コメントを投稿