シトロエンGS

↑2014年10月11日撮影(凱旋門よりルーブル美術館方面)

シトロエンGS
1970年代にシトロエン社がハイエンドモデルのDSと普及モデルの2CVの間を埋めるべく送り出した傑作のひとつ。
小型ボディにハイドロニューマティックサスペンション+空冷フラット4エンジンをインストールした独特な乗り味のクルマ。
しかし一般には故障の多さから敬遠され、少なくなりつつある不遇なクルマ。

技術者はどんな意図でこのクルマを設計したのか・・・?

エンジン、サスペンション、ボディからねじ一本に至るまで考えられていないものはないはず。
このブログは個人のユーザーである管理人の修理の記録とそれらの過程で見えてきた技術者の意図を考察するブログです。

2014/02/04

スピードメーターケーブルの構造 speedometer cable


スピードメーターケーブルはアウターとインナーケーブルの2重構造のありふれたもので、中のケーブルがギアの回転に合わせ高回転で回ります。マイナスドライバー状の方がギアボックス側、カプラー状の方がメーター側。日本仕様ではメーター側に、速度アラーム用のピックアップを介しメーターに繋がります。初期の2cvなんかはこの回転を動力にワイパーを動かしていたんだっけ。

今回交換するまで、痛んだ部分を切断して短く組み直し使っていたのでタイラップやら針金がみえます。ケーブルと両端の回転を伝える部分は差し込まれるのみの簡素な作りになっており、まずはココが壊れることでメーターやギアボックスのピニオンが壊れるのを防ぐことができるヒューズのような構造のようです。

そこまで考え尽くされていたかは分からないですが、よくある欧州車のメーターの震えはこのケーブルに起因します。国際規格(?)なのか車速に対する回転数は定められているようで構造もほぼ一様ですがジョイント部の形状が車種毎に異なり割高になります。同じシトロエンでも上下2分割式とかあったはず。日本の古いラテン車乗りにはむしろ震えてる方が当たり前の風景かも。

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